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2024.09.03

生成AIで顧客理解を深め、ビジネスチャンスを広げていく ~Tribe AIによるターゲティングの切り口革命~

ロボットやコンピュータなどの機械に知能を与えるAI技術は、現在、社会のさまざまな場面で広く活用されていますよね。なかでもChatGPTに代表される生成AIはクリエイティブなアウトプットができるのが特徴で、業務に導入している企業も増えているようです。
注目度の高い生成AIですが、自社のビジネスにどんなメリットをもたらすのかわからない…という人も多いのではないでしょうか。
本記事では、大広が独自開発した生成AI「Tribe AI」を通して、マーケティングや広告分野における生成AIの活用法についてご紹介します。

顧客の声をより有効活用できる「Tribe AI」

マーケティングや広告の戦略を立てたり、新しい商品やサービスを開発したりする際に、必ずチェックするものといえば、“顧客の声”ではないでしょうか。

顧客の声といってもさまざまで、自社の商品をいま愛用してくれている顧客の声、かつて顧客でいてくれた人の声、これから顧客になってくれるかもしれない人の声などがあります。

どの顧客の声も、企業が効果的な広告を展開したり、売れる商品・サービスを作ったりするのに欠かせないもので、施策の方向性を決めるためのヒントになることも少なくないでしょう。

とはいえ、こうしたさまざまな顧客の声は内容が多岐に渡るため複雑で、定量的な数字で表すことができず、分類・分析がしづらいものですよね。そのため、たくさんの顧客の声を集めても、十分に活かしきれないのが実情でもあります。

そんな現状を打破することをめざして開発されたのが、大広独自の生成AI「Tribe AI」です。

「Tribe AI」を使うと、テキストデータ化された大量の顧客の声を分類し、定性的な内容を定量的に分析することができます。

ただ分類・分析するだけでなく、数分~数時間というスピーディさで行えるのが特徴です。また、これまでとは異なるさまざまな顧客の声まで分類・分析できるのも魅力で、企業のマーケティング活動に貢献できる生成AIと言えるでしょう。

以下で具体的にご紹介していきます。

顧客の声の分類・分析を、よりスピーディに

大量の顧客の声をスピーディに分類・分析できるとは、一体どういうことなのでしょうか。

たとえば、SNS上で「ブランド名・商品名+ヘアケア」というキーワードを使ってつぶやかれた3000件分の声のテキストデータを分類・分析した下記の例を見てみましょう。

Tribe AIによる出力イメージ1
同じキーワードが入ったつぶやきであっても、ポジティブなものやネガティブなものなど、さまざまな傾向があることがわかります。

また、上記のように声を分類するだけでなく、それぞれの分類項目まで作ってくれるのは生成AIならではの特色と言えますね。

分類項目といっても「化粧品を買った人」、「買ってない人」、「40代以上の人」、「40代未満の人」といった分け方ではなく、それぞれの声に表れる価値観で仕分けされている。これもポイントです。

これまでのやり方だと、マーケターが3000件分の一つひとつの声に目を通し、自分で設定した分類項目に手作業で仕分けします。この作業には短くても数日間、長ければ数週間かかることもあります。

この方法はマーケターの能力に依拠するところが多く、偏りがあったり、新しいトライブを見落としてしまったりすることも少なからずあるでしょう。

マーケターの手間と時間をかけて行っていた作業を「Tribe AI」に任せれば、数分~数時間で分類・分析ができ、しかも、属人性のない結果を得ることができます。

Tribe AIによる顧客像
分類・分析がスピーディに行えるということは、その後のマーケティング戦略の立案やクリエイティブ施策などにより早く取り掛かることができるというメリットももたらします。

本来重要であるさまざまな計画やアイデアをじっくり精査する過程に、人間の頭脳と時間を割けるようになるのは、大きな魅力と言えるのではないでしょうか。

新しい顧客視点を見つけ、これまでにない施策を

従来のマーケティングでは、アンケートや座談会、グループインタビューなどで収集した顧客の声を分類・分析するのが一般的でした。もちろん、いまでもこれらは有益な方法の一つとして使われています。

アンケートや座談会で商品に対しての意見を積極的に発言してくれる顧客の声はとても大切なものです。ただし、質問項目やインタビュアーによって企業が期待する回答へと誘導している場合もゼロではないでしょう。

一方、「Tribe AI」は、テキスト化されたデータを分類・分析するものなので、商品のレビューやXなどのSNS、問い合わせで寄せられた声(VOC)なども扱えるのが特徴です。

アンケートや座談会での発言と違って、商品レビューやSNSでは顧客が商品を使って感じた意見を、自発的に、素直につづっていることが多いものです。それらの声は、よりホンネに近い生の声、バイアスのかかっていない声と言えるかもしれません。

だからこそ、企業が全く想定していなかった声までも分類・分析できる可能性があるのです。

たとえば、想定していたターゲットとは異なる潜在顧客を発見できるかもしれません。思いもよらない商品の使用法がされていたり、意外な点を魅力に感じられていることもあるでしょう。

そうした結果を受けて、より有効な施策を考えることができるのではないでしょうか。

また、これまでは自社商品に対する顧客の声の分類・分析に時間を要していたため、競合商品をしっかりと分析するところにまで手が回らないのが実情でした。しかし、「Tribe AI」なら、競合商品に関する商品レビューやSNSの声などから得たテキストデータを簡単に分類・分析できます。

たとえば、競合商品や同じカテゴリーに属する商品に対する顧客の声と、自社商品に対する声を比べてみると、想定していたターゲットやアピールすべきポイントがズレていた…とわかる場合もあるでしょう。

これをもとに、より良い結果に結びつきやすい施策を検討することができるかもしれませんね。

さまざまな顧客の声をスピーディに分類・分析できる。

そして、これまでのやり方では不可能だった、新しい顧客視点を見つけられる可能性がある。

ビジネスの基本と言える顧客理解を最新の生成AI「Tribe AI」でパワーアップさせることで、マーケティングはもちろん、商品開発や広告展開、クリエイティブなどのさまざまな場面で、これまでにない画期的かつ精緻な施策を考えるためのヒントを見出せるようになるでしょう。

「Tribe AI」の詳細については、こちらから資料をダウンロードいただけます。 

まとめ

自社商品をいま買ってくれている顧客はどんな人でしょうか。また、かつて顧客でいてくれた人や、これから顧客になってくれるかもしれない人はどんな人でしょうか。 

さまざまな顧客と対話し、たくさんの顧客の小さな声に耳を傾けることは、とても地道な作業ではありますが、新しいビジネスチャンスをつかむためには大切なことです。

多くの顧客の声から価値を引き出すことを重視するダイレクトマーケティングにこだわってきた大広が開発した生成AITribe AI」は、顧客の声を簡単に分類・分析するのに役立つツールの一つ。

このような新しいAI技術を使って顧客理解を深めることで、よりスピーディでより効果的な施策を行うことが、今後ますます重要になってくるのではないでしょうか。

さまざまな顧客の声をもとに、マーケティング戦略を見つめ直しませんか?「Tribe AI」を活用したマーケティングに興味のある方は、大広へお気軽にご相談ください。 

この記事の著者

原田 信宏

(株)大広WEDO テクノロジーDivision プロジェクトマネージャー

新卒でHDYグループのデジタルソリューション会社に入社後、DX業務を中心とし様々なクライアントを支援。大広に中途入社後は顧客データ分析を中心に、 クライアントに蓄積されたデータの利活用を軸としたデータマネジメント推進として活動。2024年4月より、大広WEDOに出向しAI開発・実装・運用を現職にて実施。